「どうしてこうもデザイン性がないんだろうね」と、旦那さんと話し合いながらパソコンの画面を見つめていたのは、購入するキャンピングカーを選んでいたときの話です。このとき私たちは、日頃から乗っていた乗用車に加えて、休日に遊びに行くために利用しようと、キャンピングカーの購入を検討していました。そこで、インターネットのホームページサイトから、いくつかの自動車メーカーのキャンピングカーを見ていたのですが、あまりかわいいデザインのものを見つけることができず、私は購入を決めきれずにいました。というのも、自動車の運転免許証を持っているのは私だけで、旦那さんは自動車の運転ができず、購入する自動車の決定権というものが私にあったからです。そのため、購入するキャンピングカーにはかわいさを求めていました。
しかしこのキャンピングカーというものは、中の設備がとても充実して整っていることから、その分大きな幅を必要とするもので、見た目だけでもドンとした大きさを持っています。それに加えて、軽自動車によく見られるような、可愛らしいピンク色であったり、レモンイエローといったふんわりとしたカラーのものがあらず、ホワイト、ブラック、シルバーなどが一般的なところです。
そのため私は、自分の欲しいと思えるようなキャンピングカーに出会うことができませんでした。そうして悩んでいたところ、旦那さんに提案されたのは、内装にこだわりを持つということでした。キャンピングカーに限らず、自動車の運転をしていると、自分は車内にいることから、外側がどれだけ可愛くてもそれを見ることはできず、それならば自分の目に入る内装を可愛く飾ればいいのではないかということでした。この旦那さんの提案に納得をした私は、いたって普通のキャンピングカーを購入し、その内装に可愛らしさを自分の手で作り上げることにしたのです。ピンク色が大好きな私は、運転席のシートに敷くクッションやハンドルカバーにピンク色のものを購入し、それに合わせて、キッチンやベッドのシーツなどもピンク色に合わせ、キャンピングカーの車内をピンク一色で染め上げました。また、猫のキャラクターが好きなため、そのぬいぐるみを置いたほか、キーホルダーをぶら下げたりもして、私しか持っていない、内装にかわいさのあるキャンピングカーを手に入れることができました。旦那さんのしてくれた素敵な提案に大いに感謝をしています。